08
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
--
>>
<<
--
calendar_bottom
<< 映画 レイニーデイ・イン・ニューヨーク | main | 新聞バッグ >>
            
高村薫 著 『 晴子情歌 』

 

刊行されたのが2002年だそうで、ずーっと読む気でいたのですが、読みませんでした。ちょっととっつきが悪いんです。表紙が青木繁の「海の幸」ですし、押して知るべし。(笑)上下巻になっていまして、その後に「新リヤ王」「太陽を曳く馬」とそれぞれ厚い上下巻で三部作になっています。

 

高村さんは阪神大震災を経験して(1995年)人生にも小説家としても転機が来たと仰っています。震災に寄って転機が早まったのだと。計算してみると震災は42歳にあたり、まさしく早まったのだろうなぁ。沢山の死を身近に経験して、西洋思想ではなくじぶんのなかに仏教が立ち上がったと。高村さんのこのときの仏教は「般若心経」をさしています。

 

遠洋漁船に乗り込んでいる息子に対して母の晴子からの沢山の手紙が届き、息子の心がそれに呼応していくというスタイルで書き進められています。青森県の野辺地という場所を舞台にして大家の一族の物語になっています。大正昭和戦争と晴子の生きた時代の中で、登場人物たちは何を感じどうあがいたかは、ずっしりとした読み応えでした。

 

高村さんの思索がこれからどう進んでいくのかが興味深く、「新リア王」に取り掛かったところです。

[ 読書のじかん ] comments(0) / -
ENTRY BOTTOM
Comment
コメントする









COMMENT BOTTOM