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小春空
             

         夜になって冷えてきましたが、日中はわりとあたたかでした
      ね。
      
      小春日和はアメリカでは「インディアンサマー」
      (ネイティブアメリカンにとっては収穫の時期で、西南の風
       は神様からの祝福)

      フランスでは「サンマルタンの夏」
      イギリスでは「セントマーチンの夏」
      (11月11日は聖マルタンの日で祝日 この日の前後は好
       天に恵まれやすい)

      ロシアでは「女の夏」
      (家事に追われた夏を終え、ひと休みする時期、あるいは
       老年期に近づいた女性が一瞬見せる美しさ)

      ドイツでは「老婦人の夏」
      (秋になると蜘蛛が糸を出して上昇気流にのって移動する。
       その糸が逆行に照らされて老婦人の髪のように銀色に美
       しく輝く。日本の東北地方ではこれを「雪迎え」と言う。)

      などなど外国にも小春日和をあらわす言葉があるんですねぇ。
      日本だと春は快適な季節の意でしょうが、ヨーロッパでは夏が
      カラッとして快適だからでしょうか。 天の思し召しがあるとすれ
      ば、あったかくて過ごしやすいうちに冬じたくをせよということで
      しょうが、横着者は毎日やっつけ仕事と惰眠で過ごしておりま
      する・・・。

      
      生きるの大好き冬のはじめが春に似て  池田澄子 
                                 
                                 池田澄子句集所収
      
 
      
       
                          タブラトゥーラ「カレリア」
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鶴屋南北
                          
 
   TVで観た今年のコクーン歌舞伎現代版がことのはじめ。
   知識はまったく無くても関西で歌舞伎を観はじめたせいか西鶴や近松は
   なんとはなし身近に感じるが、鶴屋南北は遠い感じがしていた。

   今年のコクーン歌舞伎は櫻姫を現代版と歌舞伎版の両方で上演すると
   いう趣向で、おそらく歌舞伎版の方も放映されたのだったと思うが、そちら
   は見逃してしまった。現代版の方は舞台を南米に設定していて、筋を認識
   していないものには追っかけるのに忙しくもあったのだけれど、その南北
   世界の退廃や毒、怪奇がとっても魅力的で惹かれたのだ。異世界をないま
   ぜにする文化文政のおどろおどろしい錦絵を目の前にパッとひろげられた
   ような感覚だ。

   江戸の時代の人には江戸時代の作品に対して基礎知識というものがある。
   櫻姫東文章にしたところで、まず「一心二河白道」という僧の清玄が女犯と
   いう基礎のストーリーがあって、僧の衆道、仏教説話や幽霊というパーツは
   はなから揃っている。櫻姫は清玄の生霊に苦しめられるのである。百年以
   上も戯作者が手を替え品を替え見せ、観客はそのそれぞれの上演の新しみ
   や工夫をたのしんだ。

   そこに、やんごとないお家の坊ちゃんがさらわれて、邪魔になったのその盗賊
   に捨てられたという梅若塚の伝説がのっかっている。近松の「双生隅田川」を
   元祖とする吉田家のお家騒動をめぐる隅田川モノテイストがミックスされている
   ということ。日野中納言の娘だと自称していた品川の女郎がいて、騒ぎがあった
   ことを櫻姫のキャラクターにのっけたのも南北。

   二河白道は上方の作品だったから舞台も京都で、それを江戸バージョンに
   したのが東文章ということらしい。落語なんかにも出てくるけど観客はそのうえ、
   義太夫や三味線や清元や踊りやの稽古をたしなんでおいて舞台を観るのだ。
   何とも贅沢。

   ともかくそんなこんなの基礎知識があったらもう少し余裕をもってたのしめる
   のではないかということと、鶴屋南北のことを少し知りたくなったという具合。
      そしてふと思い出したのが、むかーしむかし孝夫丈と玉三郎丈の東文章を1
      度だけは観たことがあったんだったということ。パンフレットを発掘してみれば
      昭和58年というから25年以上も前(笑)。きっと当時は孝夫丈がこの上も無い
      きれいなお坊さんになったり悪い盗賊になったりすることがただたのしいという
      風に観ていたのじゃないかと思う。

   現代版の櫻姫は大竹しのぶさんで、どうしてもその印象は強烈なのだが、大き
   い十字架を背負って悩み悲しみ生きる清玄役の白井晃さんがいちばん印象
   深かった。清玄と盗賊の権助は歌舞伎では1人2役で演じられ双子の兄弟と
   いうことになっていると思うが、現代版の権助は勘九郎さん。このふたりは格別
   に美しい男ということなのだが、現代版ではその色は薄かった。歌舞伎版では
   橋之助さんの2役だったのではないかと思う。歌舞伎版の櫻姫は七之助さんで、
   同じ串田さんの演出でも、歌舞伎版の方は櫻姫が物語の中心を取り戻してい
   たと思われ、見逃したのがつくづく残念。

   にしても、香合の身と蓋がそれぞれの場所から出てくる趣向や好いた男の刺青
   を真似て入れてしまう姫や、忠義に厚かったり、お人よしだったり、淫蕩だったり。
   小悪や大悪、年増の色女や色男らが息づいており、奇想天外にして突飛な展開、
   猥雑で残虐な展開ながらそれらの醸す世界の何とたのしいことか。猥雑で残虐
   から転がり出してくる小さい玉のような哀切や純粋さ。またそんな輪廻ワールド、
   転生物語、南北の世界にうっとりとしてみたいものだと思う。

                
   
   
   
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正月じたく
    

   11月ももうすぐ終わりで、本格的に寒くなってきました。今日か
   ら石油ストーブと気化式の加湿器を稼働させております。

   正月じたくというのはもしかしたら自分への言い訳かもしれない
   のですが、「燗たのし」という商品を購入しました。ほら、あの蔵
   之介さんがナレーションをなさっているWOWOWの番組で紹
   介されていたお酒にお燗をする道具です。この大きい箱の方に
   ポットのお湯を注いで徳利を漬ける。この錫のものですと陶器の
   徳利より時間短縮になるらしいですが、陶器のものだと3分で
   ぬる燗のできあがり。蓋は徳利のハカマとして机を濡らさぬよう
   にそのまま使えばよくて、またお湯の中に徳利を入れれば保温
   というふうに使えばいいらしいです。

   我が家では燗酒を飲むのは大みそかだけなのです。NHKさん 
   の例のあれを見ながら家族全員揃って過ごすという昭和型おお
   みそか。次の番組が始まったら年越しお決まりのセレモニーが
   ございまして、そのセレモニーのあと少しお蕎麦を食し、新年の
   抱負を各人が述べて解散となります。

   だもんですからね、演歌だのアイドルだのさぶちゃんだの見なが
   らだらだら食べたり飲んだりしているあいだに燗酒をくれということ
   になります。これまではお鍋で湯煎していたのですけれど、何せ
   徳利が小さいもんですからぬるかったり沸かし過ぎたり。

   子供の頃は何か行事があると大鍋に2合徳利が何本も浸かって
   いたもんですけど、このごろそんなお家はめったに無いと思われ、
   1人酒にもこの道具ななかなか良いのでは?この錫の徳利、ちょ
   うど1合入ります。どのお酒を温めるか考えるのもまたたのし。
   正直なところ、おおみそかになるより先にちょっと使ってみたくてう
   ずうずしています。どか団さんの〆サバのあぶりに猛烈憧れ中
   にて、それで一杯が理想かな。

   おっ、そうそう。銘酒誕生物語 中国地方の清酒蔵を訪ねて(仮題)
   はお正月の3日の午前10:00に放送だそうです。おそらく変わらず
   蔵之介さんのナレーションではないかと思うのですけれど。
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青年団 と ナイロン100℃

      



  きのう平田オリザさんの青年団の連作上演の1つめを観た。
  「カガクするココロ」。2作目は「北限の猿」で、明日観に行く
  つもり。多目的スタジオにおそらく80ほどの席が作られてい
  て、階段状の客席からそのいちばん低いスペースであるステ
  ージ部分を観る。開演前の席に入った時からステージ部分
  はすでに役者さんがひとりいて、劇空間なのか日常空間な
  のか区別がつかない時間がもう始まっている。そして、作品
  部分もごく日常的な時間とことばが占めている。別に勉強し
  て理解せねばとは思わないけど、いったい演劇って何と定義
  されるものなのかな?という気にはなるわけで。何がおもし
  ろいかわからないけどおもしろい。静かな漫画とか小説でも
  読んでいる感じに近いだろうか。オリザさんの20年前の脚
  本ということも興味深かった。カガクはどうだか知らないが、
  人間の方はちっとも変っちゃいないじゃないか。

  このまえ、5月にチケットを買っていながら観そこねたケラ
  さんのナイロン100℃の「神様とその他の変種」をTVで観た。
  夜中から午前4時10分までの放送だったので、眠ってしま
  ったらしまった時、と思ったけど、おもしろくて眠くならなかった。
  これぞケラさんというものを観たことがないので比較しようが
  無いのだけれど神だの狂気だのサスペンスだの悪意だの
  金だの殺人だの毒薬だのエゴだの。きもちわるいものを目の
  当たりにしなきゃならならなくてきもちよかった。絶対彼氏の大
  家さんとしてワタシにはインプットされてしまった峰村リエさん
  が素敵。ケラさんの頭の中に別役実さんがあったというのはチ
  ケットを譲った知人のおみやげのパンフで読んだのだけど、い
  つものケラさんの手触りとは少し違っていたのかもしれない。

  確かめないと違っているかもしれないけど、平田さんとケラさ
  んは同じ歳ではないかと思う。だから何だというのは無いけど
  観ているのは同年代で一般市民ノワタシであって、自分と同じ
  時代の空気を吸ってきた才能をリアルタイムで観ることができ
  るのはとてもあわせなことのような気がする。

  手塚とおるさんもいたケラさんのかつての劇団、「健康」は20
    年前に
モンティ・パイソンを指針としてナンセンスコメディーを
  やっていたけど、20年前にオリザさんが書いたの「カガクする
  ココロ」のせりふにもモンティ・パイソンは出てきた。 そんな
  “チラッ”に、セーターの裾からはみでたシャツみたいに、共有
  した時代がはみ出しているような気もする。

  しかし両者はまったく違うし、それをどうこういう知識も何も無い
  のだけれど。
  



[ 舞台のじかん ] comments(2) / trackbacks(0)
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李白やさんの豚まん
    

    木枯しが吹いて落ち葉舞い散るこのごろ。
    やはりあたたかいものが恋しくなります。
    自転車で橋を渡るのは寒いけど、橋を2つわたり
    お店の前のベンチで蒸しあがるのを待ち、買ってきました。
    冬に限らず年中おいしい李白やさんのぶたまん。
    このお店は
一口餃子もおいしおす。
    このごろはデパートには出していないそうで、
    また自転車こいで買いに行くことにいたしませう。
    蒸しあがるのを待ってる時間て、本を読むでもなし、
    ただただ待ってるんですけど、結構すきです。
    おすすめ中華まんなどおしえて下さいまし。
[ おやつの時間 ] comments(2) / trackbacks(0)
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どこでも一緒。
  しばらく前新聞で、もうすぐ引退する盲導犬の写真展の記事を見て、
  寄ってみました。会場がうちからいちばん近いデパートの催事場で
  したしね。閉店まぎわだったので、その盲導犬とユーザーさんも会
  場にはいらっしゃらなかったのですが、写真を見ただけでもまさに
  盲導犬はユーザーさんにとって、人生の伴侶なんだなぁと。
  盲導犬施設連合の冊子などももらって帰ったりして。(壁紙とか訓
  練の動画とか見れます♪)

                

              
  盲導犬をどんなふうに見守ればいいのかというのは実際直面したら
  わからないような気もして、ちょっとメモしてみましょ。

  ● 盲導犬がハーネスをつけているときは声かけたりなでたりは気が
    散るからダメ。もちろん食べ物もあげたらダメ。

  ● ユーザーさんが盲導犬を叱っているときはしつけです。いじめて
    るんじゃないからね。

  ● 盲導犬が道順を覚えて案内するわけじゃあありません。ユーザー
    さんの指示でおしごとをしています。ユーザーさんが迷っていたり
    危険な時は一声かけて。

  ● 信号が変わったことはユーザーさんが人や車の音を聞いて判断
    し、盲導犬に指示を出してるんだって。だからわかりにくい横断
    歩道ではユーザーさんに「変わりましたよ」と教えてあげるといい
    みたい。

  ● ユーザーさんを手助けするときは、後ろから言葉で伝えるか、左
    肩をユーザーさんに持ってもらいましょう。

  6ヶ月から1年のあいだ訓練して、訓練犬の半分くらいが盲導犬
  になれるのだとか。盲導犬になった犬は10歳から12歳を目安に
  引退。だから、盲導犬として働く前後の犬のお世話をするボランテ
  ィアが必要となってくるみたいです。

  ■ 盲導犬の候補犬を産む繁殖犬のお世話と出産のお手伝いをする
    ボランティア。
  
  ■ 生後2ヶ月から訓練に入るまでの10ヶ月を飼育するパピーウォー
    カー。

  ■ 盲導犬にならなかった犬を引き取り家庭犬として育てるボランティア。

  ■ 
引退した盲導犬のお世話をするボランティア。
    

  盲導犬にくわしいMinaさんに教えていただいたところによれば、ユザー
  さんは内面的にはいろいろ持っておられるかもしれないけれど、啓一
  郎先生みたいに明るい方が多いとか。「盲導犬を持って積極的に社会
  に出て行こうという意思がある方は基本的に前向きなんでしょうねぇ」
  とはMinaさんの弁。酔っぱらって電車で寝過ごして盲導犬に起こして
  もらうなんてことも結構あるそうで。そういう明るいユーザーさんに蔵之
  介さんがお会いになって影響を受けられたなんてこともあるのかも知
  れませんね。

    正直なところ、はじめ「チャレンジド」ということばに少しひっかかりを
  感じたりしたのですよ。キリスト教的な基盤があってのうえの言葉を
  そのまま日本で使うのは何だかどんどん背を押されちゃうような感じ
  とでもいうのか・・。チャレンジしなきゃダメみたいなニュアンスといい
  ましょうか。そのへんのことなど勉強もしてませんし、今でもぼんやり
  としたままなのすけれど、そんなことを考えてみたり新井先生の本を
  読んでみただけでも、「チャレンジド」を観たことは良かった気がします。

  もし自分が目が見えなくなったとしたら?とはあまり考えませんけれど、
  現実には誰にとっても他人事じゃあない。1人では生きていけないのは
  きっとみんな同じだし。みんながそういうことにほんの少しでも助力で
  きたら。せめて、せめて、あたたかく見守るこころがまえを持っている社
  会になれたらうれしいと思います。
  
  
  
  
  

  
[ その他 ] comments(2) / trackbacks(0)
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映画「乱れ雲」
 ふと、思ったんですが、何でサイドウェイズに“
 テルマ&ルイーズ”の名前が出てきたのでしょう。あの2人の場
 合も脇道??ピント外れの疑問なのかな・・・。公開当時はめち
 ゃめちゃお気に入り映画ったんだけど、今 観たら違う感想にな
 りそう。
 
  
                  ※ねたばれです
 
 さてさて[乱れ雲」、成瀬巳喜男(1905〜1969)監督の遺作
  だそうで。2,3年ほど前におそらく生誕100年だったかで成瀬
 監督の作品を連夜放送していて、2、3ほど観たのです。その
 時に見逃し、 最近の近所の映画館の1週間上映でも見逃して
 しまい、むきになってのDVD視聴でございます。

 制作は1967年だそうで、ワシがわかめちゃんあたまで保育園
 に行っていた時代、野原にひみつ基地を作った20世紀少年た
 ちが小学校に入学した頃ってことになるでしょうか。

 題材はね、当時としたら斬新なんじゃないかと想像。いや、わか
 りませんけどね。夫を交通事故を失った妊娠3か月のヒロインを
 司葉子さん。亡くなったダンナは通産省のエリートで、間もなく
 アメリカ赴任が決まっておりしあわせの真っただ中のこと。その
 ダンナを轢いてしまった青年が加山雄三さんで、この事故は不
 可抗力であったとして無罪となる。

 商事会社に勤めていたその青年は、不可抗力とはいえ通産省
 の役人を轢いてしまったことで青森にとばされ、付き合っていた
 上司の娘の恋人とも別れることに。ヒロインの方は出産をあきら
 め、いろんな勤めを経験しながら結局十和田湖畔の実家の旅
 館に帰る。法的に義務はないが、青年は毎月一万五千円を支
 払うと約束しており・・。

 青年は事故のことで苦しんでいますし、ヒロインは青年を強く憎
 んでいますけれど、その心模様の変わっていくさまがまことにう
 まいこと描かれております。憎しみから、加害者も自分と同じよ
 うに苦しんでいる同じ人間なのだというふうに移行してゆき、青
 年の一途さに惹かれてゆく。

 ヒロインの存在感のすごーーいヒロインらしさといったらありませ
 ん。ああいうのをヒロインっていうんだわね、と。ヒロインの義姉が
 森光子さんで、これまたすごくいい味なんですけれど、どんなに
 演技がお上手でもいい味わいでもこのヒロインの美しさ、ヒロイン
 らしさの前(それって何?)にはかないっこないて感じなのですよ。
 司さんといえば代議士の奥さまで美人女優というイメージしかな
 かったですが、そうだったのか・・と改めて。青年は若大将的演技
 なのですけれど、若さのもつ可愛らしさ誠実さまっすっぐさで、魅
 力的です。

 途中でシネスコ画面に切り替わるそのタイミングのいかにも映画ら
 しいたのしみだとか、武満徹さんの音楽の入り方だとか、いちいち
 うれしいです。

 ヒロインの青年への想いは高まれば高まるほど、それはあっては
 ならないという想いも高まり、苦しい葛藤。もとはといえばヒロインが
 遠くに行って欲しいと言ったがゆえに、青年はパキスタンへ転勤す
 ることになります。青年が青森を離れる直前にヒロインはやっと自
 分の想いをそのまま受け入れて進む決意をしますが、そのへんの
 サスペンス的な手触りもうれしく。メロドラマではあるのでしょうが、
 まどろっこしさはありません。

 やっとそこまでたどりついた2人ですが、そのあと、自動車事故を目
 撃してしまい救急車に運び込まれるけが人と取りすがる妻も目撃し
 てしまいます。その救急車のサイレンの音。ヒロインは憎しみからは
 解放されたものの、2人が共有する過去の事実からは自由にはなる
 ことはできなかったという結末。それやこれやの過去や事情からまる
 で自由な人などいないということでもあるような。

 あ、それとね、出てくる和服は昔懐かしい朱赤系の帯が多くてうっとり
 しませんでしたけど、洋服がレトロモダンでとっても素敵でした。美人
 が着るからなおさらでしょうが、そういえば昔のお出かけ着のスーツ
 やワンピースは特別お金持ちでなくても仕立屋さんで作るものでした
 よね。年中どこでもカジュアル一辺倒でめりはりの無いこの頃、それ
 も少しさみしいことなのかもなぁ。

 
[ 映画のじかん ] comments(2) / trackbacks(0)
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映画「サイドウェイズ」
         

 おしごと一段落、おめでとうワシ♪ってことで、寝不足へろへろながらも
 ソファーでごろごろおふとんにもぐりこむより、やっぱレイトショーでしょ
 ってことで。これなんかほんわかお気楽かな?と出かけましたのが、
 「
サイドウェイズ」でございます。

 映画としての力量がどうのより、コヒさんと生瀬さんが可愛いからいい
 んじゃないの、って感じですよコレは。

 仕事もプライベートも冴えないシナリオライターのおじさんが(コヒさん)、
 親友の結婚式に出席するためにカリフォルニアに行くんです。こいつが
 えらくちゃらんぽらんと調子がいい男でね(生瀬さん)。で、その結婚式前
 の1週間を使ってカリフォルニアワインの産地ナパバレーへワイナリー巡
 りの旅。若き日、留学生仲間だったふたりはかつて思いを寄せていた麻
 有子(京香さん)に会い・・・。

 ハリウッド映画をフジTVがリメイクしたとかなんとか。監督もスタッフもあち
 らのお方だとか。まあ、そんなことはどうでもいいのです、この際。ぶどう畑
 の景色とかね、ジェイク島袋クンの音楽とか、そのへんがまったりポイント
 と付け加えておきましょうかね。

 つくづく家においちいワインの買い置きがあってよかったーーー!って思い
 ました。無かったらワインを買いにお店に寄ってるに違いございませぬ。昨
 夜は満月だったんですけどね、5分ほどの帰路はめっちゃ寒くてね。何を
 ワインのあてにしようかと思案しつつみごとな月を見上げたことでした。
[ 映画のじかん ] comments(5) / trackbacks(0)
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