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五億年経ったら帰ってくる
さあて、もう5月も終わり。昨日はママンと一緒に大学病院の廊下にいました。

ママンはいろんな詩や歌を沢山暗唱していて、ふとそれを言い出して、誰のだっけ?とか、下の句はどうだっけ? などと仰います。表現されたものによって何かの感覚をそのままパッケージして伝えられるとして、暗唱しているものが沢山あるのはとてもたのしそう。そういう感覚はワタシにはまるで無いなぁ。

廊下で診察の順番を待ちながら。ママンが昨夜言っていた詩が誰のものかスマホで調べて、ひまを潰していたのでした。



  留守と言え  ここには誰も居らぬと言え  五億年経ったら帰ってくる

                       高橋新吉『 留守 』より

高橋新吉(明治34年から昭和62年)という人は日本で最初のダダイストだそうで、中也などにも影響を与えているそうです。精神的に病んだり、禅にかかわっていったりして、欧米では禅の詩人として評価を受け、晩年は安定した生活をおくったそうです。

弥勒菩薩(仏になると約束されている)は釈迦牟尼仏の入滅後、56億7千万年後にあらわれて悟りを開き人々を救済すると言われました。弥勒がいる兜率天での寿命は4千年。兜率天での1日は地上の4百年。400×30×12×4000=5億7千6百万。詩の中の五億年は弥勒が現れるまでの期間をさしています。無仏ということでしょうが、受ける印象は明るいですね。

時間や空間の壮大さは、何処か切なく、何処か軽やか。


       






  
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緩和ケア講座
今日と明日、緩和ケアボランティア講座というものに出ることにしました。緩和ケア病棟のボランティアの基礎知識を習得するためのものです。ちょうど「ケアの宛先」を読んだばかりでしたし。

何時も自分のペースで暮らしているので、朝から授業みたいに席について終日過ごすのは久しぶり。自宅でオイルケアの施術なさっている方や、癌が再発して治療中の方と仲良くなっていっぱいお喋りしたりもしました。自分の知らないことを感じたり考えたりしている別の人生に出会わせてもらうのはしあわせなこと。病気をしてさんざん苦しかったことも、意外に忘れていくものなのですよと仰っていました。忘れることも人に恵まれた能力なんだろうなぁ。あ、そうそう、お姑さんを車椅子からおっことしちゃったと仰っていた同年配くらいの女性にも。うんうん、ワタシも同じ。ワタシもこの前ママンを車椅子に乗せて病院のロビーを爆走しましたもん。

病棟の理念は「あなたらしく生きることを支える」だそうです。病棟の他に県全体のの緩和ケアの支援室もそこに設けられていました。Sandieちゃんのベッドを囲んでみんなで⒈日中馬鹿話をして過ごした日からもうずいぶん時間が経ったことです。

  
     
     
   

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万代橋の空
 
[ つれづれ ] comments(2) / trackbacks(0)
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金柑じゃむ
      


頂いた手作りの金柑じゃむが、とーーってもおいしかったんです!! だから忘れないように書いとく。ワタシ、マーマレードも好きですし、今年初めて作ったオレンジピールもうまくいったんです。柑橘の果物を生で食べることにはあんまり関心が無いんですけどね。

そして、いただいた金柑じゃむ。じゃむというよりトロ〜リとしたたれ状です。これがねー、もうたまらんうまい! 

そうそう、そういえばこの春先、風邪っぴきのママンのために豆腐と金柑の葛煮というのを作ったんです。たまたまレシピを見かけたからですが、これもそういえば予想を上回ってとってもおいしかった。

えーとね、金柑1袋はへたをとって潰して。8個くらいかな。お鍋のかつお出しに酒とみりんと、ちょい塩とちょい醤油。そこに金柑と生姜スライスと、絹豆腐。出し1カップに豆腐半丁くらいのイメージ。豆腐がよーく温まったら葛を入れてとろみを。ね、ね、風邪に良さそうでしょ?消化もいいでしょ?おいしそうでしょ?

また作ろうと思いながら忘れてたなぁ。今、金柑の旬を調べたら、1月から3月ですって。そういえば、おせちに入ってたりしますね。そこでワタシの中の金柑の株がぐーーん上がったといころに、ダメ押しの、この金柑ジャム!!

実を言いますとね、きのう冷蔵庫に泡立てた生クリームが残っていたんですよ。それをトーストに乗せて、で、で、金柑じゃむ ♪♪  うひょひょ。おいしくないわけがなーーい!! 来年は作ってみようと思います。


[ おやつの時間 ] comments(0) / trackbacks(0)
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ひろしま美術館 毛利家の国宝・至宝展
 GW後半の初日の3日。あー、もうあれから3週間近くも経ったんだなぁ。なーんにもしないうちに日が経つのはあまりに早いですねー。

そうそう、3日にみちこさんと待ち合せてひろしま美術館に行きました。雪舟ヲ観るというも目的だったんですが、もひつとつはゆったりお茶を飲むというのも目的で。ほら、GW後半はうちのあたりはすごくにぎやかなお祭りなんです。そんなおまつりの喧噪の大通りを横切ってチャリチャリーと雨の中を出かけたのでした。


    公 式


ひろしま美術館のお庭はきれいですが、見渡すというほどの広さではありません。でもね、サーーッと降る雨と緑を眺めてお茶が飲めるカフェというのはなかなか無いように思うんです。現代美術館も県立美術館も、そういうわけにはいかなくて。あ、そうそう、NHKの2階のスタバは大通りの木々が眺められるかなぁ。ともかく雨と緑がごちそうでした。あ、フルーツロールケーキもgood。

外でお茶を飲むということもほとんど無いのですけど、あの日はきもちが潤ったなぁー。お盆やお正月とはまた違いますが、初夏の明るさゆえにGWは何処かで薄らさみしいような気分が無いですか? かといって賑やかにしたいとか、忙しくしたいとかではない。居心地のいい時間がいいタイミングで欲しいのは常のことですけども。

で、展覧会の方。目玉の雪舟の山水長巻もみごとでしたが、円山応挙 鯉魚図 が素敵過ぎ!!3幅セットになっているものですが、はじめは真ん中の鯉に気づかなかったんです。ど素人なんで、何とも形容できませんけども、見事なものを観るとしあわせな気分になります。



応挙は京都画壇の応挙派の祖。江戸中期から後期。足の無い幽霊を描き始めたのは応挙とも言われていて、応挙の幽霊は掛け軸から出てくるという落語ネタにもなっておるのですね(圓朝の幽霊は下駄をはいてる)。天下の大名人つーことですな。兵庫県大乗寺というお寺に行くと応挙の襖絵がたーくさん観れるんですって。行ってみたいな。




[ 美術のじかん ] comments(0) / trackbacks(0)
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映画 「 父、帰る 」
     公式


ロシア映画です。これまでにどんなロシア映画を観たことがアルノカナ、ワタシ。監督はアンドレイ・ズビャギンツェフ 。ああ、絶対名前、覚えられないわーー。この監督の新しい映画を観たいなーと思ったんです。それで、これまでの作品、とはいえこの「父、帰る」がデビュー作だそうですので、観ました。

監督はタルコフスキーの再来と言われているそうですが、聞いたことはあるもののタルコフスキーがわからない。ほー、「惑星ソラリス」というのも聞いたことがあるけどわからないです。まあまあ、ともかく。新人にして2003年のヴェネチアの金獅子をこの作品で獲得したのだそうです。

ささやかに母と暮らしている兄弟のところに、文字通り父が帰ってくる物語です。12年もの長い不在の末に突然帰ってきた父のことを兄弟は本当に父なのかどうか?何処から何故突然帰ってきたのかわかりません。それは最後まで謎のままで、父は兄弟を湖への小旅行に連れ出します。

ストーリーは削ぎ落されていて汲めないことが沢山なのですが、父が父である以上何かキリスト教めいた基盤なのだろうなと思っていました。公式のプロダクションノートによれば映画の中の出来事は聖書の「創造の七日間」にあたり、子供たちが初めて父を見た時の眠りこけている姿は「死せるキリスト」の図に似ており、謎めいた島に舟で渡る父はギリシャ神話の三途の川の渡し人のようであるなどと書かれています。

粗野で寡黙な父親と子供たちの間で緊張感はどんどん増してゆき、雨や森や湖のロシアの情景がどこまでも美しくて抒情的で引き込まれます。やはりその父の男性的な性質はロシアの社会を映しているようです。

静謐でエモーショナルという言葉を何処かで見かけましたが、まさしくまさしく。そしてミステリアスです。原語での題名の直訳は「帰還」だそうで、それもまた神話めいた語感。汲めなくても、充分に本物の映画作品であるということは体感できたのでした。



[ 映画のじかん ] comments(0) / trackbacks(0)
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ひまのある人。
思えば、「暇人」という語感はどうであろうか? 何やら価値が無いもののようなニュアンスが漂いはしないか?ワタクシは暇人だからいかんのだよなーという自覚があって、「高等遊民」ではないけど明確にじぶんに暇人認定を下したいと思うのである。自分の場合はだけど、だいたいからだを動かさないから無駄なことを考えたり感じるのではなかろうか? 


         


ありがたいことだと何時も思っているけど、ワタシにだって多忙な時はあるし、このしごとを続けてきてよかったー!!と思うこともしばしばある。大変なおしごとですねと言っていただいて気をよくしてしまったりする。アホだなー。おかげでごはんも食べられるし、教育費も払える。しかし、いわゆる会社つとめではないからして同僚というものが無い。なのでしごとがゆるい日というものは緊張感に欠けているのだ。ぼやぼやする時間に苛まれる。故にたまーにお昼寝してしまうことすらある。正直、日に2,3時間ほど家を出てアルバイトに行けばいいのじゃないか?と思いさえする。いやいやー、電話番と留守番は誰がするんだ?

望むと望まざるとにかかわらず、人は自分の居場所に居る。自分が長い時間をかけて築いてきた居場所。時間が自由になるというなら有効に使えばいいじゃないかと思うわけだけど、それが難しいんだなと今更思う。自分のことを遊び上手とばかり思ってきたけど、そうでもないのかもしれない。定年退職して放心してしまうおじさんを馬鹿みたいと長く思ってきたけれど、まさしくじぶんこそがそうであるらしいと気付くこの1,2年。うまいこと暇人やってる人こそが偉い!忙しい人なんて簡単なんであーる!と思ってみたりする。




[ つれづれ ] comments(2) / trackbacks(0)
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赤瀬川原平 芸術原論展
 


赤瀬川さんという方はワタシたちからしたら親の世代といってもいいのでしょうか? いつもワタシの中の現代美術って何?ってきもちを誘引してくれる顔のような方であったのかも。亡くなったからこその回顧展かと思いきや、どうやら生前の企画であったようです。


でね、正々堂々と赤瀬川さんの作品や活動というものを見渡してみてもワタシなんかにゃわからないんですけどね。散歩でもオブジェでも写真でも。梱包芸術でもマンガでも。演劇でも舞踏でも。何でも生きてこられたあかしなわけで。お札をめぐる裁判や、人との出会いも、まるごと赤瀬川さんなんだな。自由でおもろいおじさんだったんだな。ってことでいいですか?貧しい言い回しかもしんないけど。もちろん破格なんだってことはわかってます。

破格な人と同列にはならないでしょうが、どんなことだって等価値なはずで。きちんと終わるために生きているはずで。ヨガの先生が言うみたいに自分を見つめたいとは、ワタシは少しも思ってないぞ。さすれば、面白がって暮らすのが良し! 機嫌悪いよりいい方がね。

美学科の学生じゃないので、赤瀬川のおっちゃん、めっちゃ面白がって生きたんだな、ってことでやはりいいんじゃないかと思います。ワシも面白がって生きるぞーーってことで。




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しあわせの薬
さあて、雨の日と雨の日のあいまの晴れの日曜日ですね。久しぶりに何か書きたいんだけど、何から書いたらいいかしら。





連休後半にムスメが帰省してきて、そのあとママンのご病気のことなどあり、どんどこ日にちが過ぎていたのでした。そのどさくさに紛れて、ふと気が向いてレクサプロというおくすりを飲み始めました。ふつうの用量は日に1錠から2錠だそうですが、それを半錠。前にもらったまま飲まずに放ったらかしてあったのでした。

それらのことも、他のこともネットマガジンに書かせてもらっているので、ずいぶんおしゃべりしていて、しゃべり過ぎ(笑)。ともだちにも聞いてもらっているし。

フリスクほどの小さい錠剤のそのまた半分なのですけど、神経の間のセロトニン濃度をあげてくれるのだそうです。こころが安らぐしあわせホルモンですって。お日様にあたるとよく眠れるようになるとか言われる、あのセロトニンです。

からだのなかのセロトニンというのは90パーセント以上が整腸作用に使われていて、脳につかわれているのはたった2パーセントとかなんですって。まあ、理屈はよくわかりませんけど。しあわせになる薬って、おもしろいと思いませんか? 確実に何かが違うんですよ。人って不思議なものだなぁということを実感しているところです。


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ダーリン、再びCoversに!!
 

   



ツアーに行くわけにもいかないのでワタシの熱は沈んでしまっておりつつ、どうやら今はCafeライヴが進行中のようです。にしても、あの熱波は何だったんだろう?そして、どういう仕組みで沈静したのか今更ながら、我がことながら、知りたい(笑)。

さておき、それからそれから。TVの水曜歌謡祭というのにも出演なさったらしい。和田アキ子さんと一緒に歌ったらしい。そのうち録画は見せてもらうことになっておりますが、やっぱりたまには情報をチェックせねばならんね。

それからそれから、おめでたいことにBSNHKの「The Covers」に再び出していただけるらしいです!! ダーリン、おめでとうーー!! えーとえーと5月18日ね。2回目にご出演になったのは吉井和哉さんだけじゃないかしら。ええ、そりゃあもうメジャーさも何もかもまったくもって格違いというものでございます。それにそれにダーリンのおしゃべりってものは吉井さんと違って落ち着きもないし。正直すっとんきょうだし。洒落てないし。勘違い男だし。ハラハラドキドキ。

動画はもうすこしカッコイイのが素人でもできるんじゃないかと思うんだけど、ダーリン如何? ま、ともかくラヴァーマンも歌わせてもらえるらしくて、めでたし! 

「あんたのバラード」
「いとしのエリー」
「フリーライド」
「ラヴァーマン」



[ 田島貴男のじかん ] comments(6) / trackbacks(0)
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