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プロフィール
あきら ( ririmiki )
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少し本を読んだり映画を観たり。
このノートは自分のための雑記帳。
久しぶりにお三弦お稽古しています。
ヨガにも行っています。 
今年60歳。しごとは法人職員。

  冬の日に少年の耳透けてをり
  男の子電話している月夜かな    
夾竹桃夜風にゆらりゆらり散り
  春風に橋の長きを渡りけり
  夫といて分け合っている蕎麦湯かな
  父か見てゐて無花果を捥ぎにけり
  処暑の家まつげの長き子の眠る
  青東風に向けて玄関あけてをく 
  川岸のランナーに五月きたりけり  
  半月のことに明るき地蔵盆
  初秋やサクサク食ぶる鳩サブレ
  法華経の横に置きたるラ・フランス
  ものの芽や慣れるというはさみしかり
  知らぬ道行けばミモザのさかりかな
灯をつけて夜の金魚となりにけり
  鹿の目に細かき雨の降りやまず
  二ン月やつま先立ちて帯を締め
  バス停に誰もいなくて春の星
雨近し空豆に爪たてるごと
  
  二冊目の「 道草 」を買う 二月かな
  十月は朝の電車に轢かれける
シャンパンの酔いの軽さや聖五月   
花のもとただ佇んでいる自由 
炎天に喫水線をあらわにす  
うつくしき人の手枕十一月
小豆煮る混沌を煮る冬うらら
迂闊なる言葉の落ちて雪積もる 
淋しめる鎖骨のくぼみ春近し
愛着を希釈しながら春の雨
百年の忘却よ来い花の昼
バリリンと糊をきかせて聖五月
  愛着を希釈しながら春の雨
  百年の忘却よ来い花の昼
漂えるビニールのごと夏に入る


メール ●i●imiki@ccv.ne.jp ●のところに r を入れて下さいませ。
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